佐山パトリック未来
「日本のギャラリストに思うのは、美術史の知識が足りないということです。現代アートとは、過去との対話によって生まれる今の表現です。大前提となるべき過去の知識が欠落していて、本来必要とされている指導ができていないので、日本の現代アートは形だけのものがほとんどです。」
「日本はギャラリストとキュレーターの関係性がそもそも成立していません。マーケットが誕生しないどころか、アートシーンの形成すらおぼつかない印象です。例えば、アメリカのキュレーターといえば、美術史に関するプロ中のプロです。日本で活動しているキュレーターと話すとこともありますが、彼らの知識量が十分だと感じることはありません。」
「月刊アートコレクターズ」アートフェア東京2024特別ガイド「国内マーケットの状況を考えるー現代アートをめぐってー」より