バルテュストーク資料 |
トークショー「バルテュスを語る」
横山 宏(イラストレーター、モデラー) x 松山 賢(美術家)
「Bへのオマージュ」展
みうらじろうギャラリー会場内にて
http://jiromiuragallery.com/
展覧会に出品した私の作品のバルテュスオマージュ作品の引用について
私の作品写真はこちらです。↓
長椅子とクッションを引用
壁紙ストライプ模様、床などの格子模様を引用
部屋の中に立つ裸婦全身像、カーテン、ベッド、暗い壁面を引用
鏡を引用
赤と緑の補色対比を引用
バルテュスが影響を受けた画家について
初期ルネサンスにピエロ・デラ・フランチェスカは、当時確立してきた透視遠近法の中に人物が配した作品を描く。
正確な遠近法の中の人物の大きさ、構成に主眼が置かれ、人物相互の感情の表現には重きが置かれていない。視線は交わらず、動いているようで静止しているようなポーズとなる。
バルテュスの群像表現においても受け継がれている。
バルテュスのピエロ・デラ・フランチェスカ作品の模写は人物の構成、構図をとらえるのみでディテールは描かれない。
左はバルテュスによるピエロ・デラ・フランチェスカの模写。
三角形の人物構成、構図に着目している。
右はセザンヌの水浴図。ポーラ美術館より
左:セザンヌ「首吊りの家」、右:バルテュス「樹のある大きな風景」
バルテュスはさらに三角の構成を意識したポーズにしている。
上:プッサン「エコーとナルキッソス」
下:バルテュス作品
少女というモチーフの出現について