個展「絵の具の絵カレンダー」 |
2015年2月3日(火)ー22日(日)
午後12時ー7時 月曜休み
みうらじろうギャラリー
東京都中央区日本橋大伝馬町2-5 石倉ビル4階
03-6661-7687
http://jiromiuragallery.com/
オープニングレセプション:2月6日(金)午後6時ー9時
ギャラリートーク:2月10日(火)午後7時ー午後8時30分
松山賢×浜田宏司(Gallery CAUTION 代表)
「韓国のアートフェアで『絵の具の絵』がなぜ売れたのか?」
参加費1000円(1ドリンク付)
「絵の具の絵」シリーズは、皿に出した絵の具の絵を描き、その絵の具で周りの色面を塗る、という作品です。
絵に描かれた絵の具は、写真のように見えるように描いたイリュージョンとしての絵画です。写真的写実的な具象画であるとともに、背景としてはミニマルな色面の抽象画であり、自己言及の作品であり、商品見本のようにポップなカラーチャートとしての絵画です。
今回の個展「絵の具の絵カレンダー」は12枚の「絵の具の絵」に各月をイメージした色で構成された展示です。
絵画は、色と形、マチエールから成り立っています。
描かれるモチーフは絵画において、大きな要素となっていて、描かれたものに引っ張られて鑑賞されることが多く、そこに意味、物語、精神性などを読み取ったり、感じたりします。
その一方、私にとって絵画は、絵具で作られる色、筆などの道具によって描かれた形、筆触、支持体、絵具の物質感、として見えます。抽象画でも具象画でも、画面に何が描かれているかではなく、何色がどのような形でどのように描かれているかというように見えます。
赤い色の面は、赤い色の絵具が塗られたものにすぎないのです。写真のように立体的に描かれた皿は、キャンバスに置かれた絵具の集積の結果にすぎないのです。
絵の具の絵(カドミウムレッドディープ)
油彩、キャンバス
100.0×80.3cm (F40)
2015
paint painting (cadmium red deep)
oil on canvas