「ピカソになりきった男」ギィ・リブ著、鳥取絹子訳より |
「一般に絵の愛好家は、アーティストに対してロマンチックすぎるイメージを持ち、アトリエに閉じこもる孤独な天才が、ひとりで創造の苦しみと向き合っていると思うことが多い。ところが実際は、美術史で紹介されている作品もそうだけれど、アトリエでは大家とその助手たち、たとえば弟子に囲まれているレンブラントのように、共同で作業が行われている。キュビズムを創始した二人の画家、ジョルジュ・ブラックとパブロ・ピカソにしても、一部の作品では一緒に仕事をしていた。」