「ハドソン川の奇跡」 |
「死」によっての(「ミリオンダラー・ベイビー」「グラン・トリノ」)と同様の感情をもたらす「生」による感動。
あるいは「負」に対する「正」。
パンフレットより
トム・ハンクスインタビュー
「噂通り、クリントはリハーサルをまったくやらない。ゼロだ。台詞の読み合わせもやらせない。カメラがまわったとき、初めて台詞を口にするんだ。そんなやり方は初めてだから、(中略)メイク室に隠れて練習したこともある。でも制作のティム・ムーアに見つかって、「ボスがリハーサルなどやるなと言っている。さっさとホテルに戻れ」と叱られたり(笑)。」
「クリントは役者と監督としての長いキャリアのなかで、些末なことにこだわるばかりに勢いや直感が現場から失われてしまうのを目の当たりにしてきた。(中略)そして、クリントは最小の手間でそこに辿りつこうとするんだ。とても新鮮な体験だったね。」
限界を知る男たち 町山智浩より
「イーストウッドも判断が速い。彼はハリウッドで最も早撮りの監督として知られている。現場ではセッティングに決して時間をかけない。撮影も一発ないし2回目でOK。「J・エドガー」に主演したレオナルド・ディカプリオは何種類か違う演技を試させてほしいと要求したが、イーストウッド監督にその必要はないと拒否された。イーストウッドは45年もの監督経験で、できることとできないことを知り尽くしている。
「人は自分の限界を知るべきだ」
それは「ダーティハリー2」の最後のセリフだが、イーストウッドは座右の銘としてよく口にする。」
クリント・イーストウッドインタビューより
「ー 最近のハリウッド映画はVFXを駆使した大作映画ばかりですが、そのことについてどう思いますか?
そうした作品に反対するつもりはない。みんな、作りたいと思うものを作るべきだ。個人的には、ストーリー重視の作品が好きだし、小規模の映画のほうが楽しいと感じる。」