蝋燭を描いた絵 |
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私は高校生まで岩手ですごしました。
「震災後の日本において、先の見えない復興、放射線汚染、デフレによる見通しの暗い経済の中、明るい希望をともす灯に鎮魂の思いを込めて蝋燭を描きました。ひとつひとつひとりひとりの希望の灯は小さくとも、その絆によって結ばれた灯りで暖かく照らしていきたい」などということは全く考えていないのでした。
「絵の具の絵」という絵の具皿に油絵具をチューブから出したのを写実的に描き、その周りをその絵の具で色面を塗るという作品を描いていました。
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その作品を説明するときにふと「なんの変哲もない絵」という言葉が出てきました。
なんの変哲もない絵→高島野十郎→蝋燭の絵→クリスマス展に蝋燭を描いて出そう
という連想で蝋燭を描きはじめました。
月を描いた作品も高島野十郎が月を描いていたからです。
クリスマス展が高島屋で開催されるものだったのは、ただの駄洒落と偶然です。
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「地図」という作品は、地に描かれた模様をシルエット状に抜くとそこに人物像が現れるように見えます。反転して人物像の上に模様(図〈人物〉が地となった上の図〈模様〉)が、描かれた人物とは関係なく、独立した層として人型に模様(図の上の図)を描いた(だけの)ものとして存在します。
刺青やボディペインティングのように身体の表面にあるように一見みえます。しかし、模様には陰影や立体感はなく、イリュージョンとしての人物の上ではなく、人物を描いた物理的な絵画面の上に、層として存在しています。
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人物像そのものに描いているのではないということをはっきりさせるために、模様をずらした作品もあります。
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「物」であるモチーフに描いたものではないことを、よりはっきりするために、蝋燭を描いた絵や月を描いた絵では、絵画のイリュージョンの中で空間でしかない部分、「物」そのものではない描けないところに模様を描いています。
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模様が、イリュージョンとしての絵画におけるモチーフとは別であるということを示ように、絵画面をゼロとしたとき、物理上プラスとして盛り上げたり、マイナスとして模様を彫刻刀で彫ったりしています。
写真の絵・盛り(蝋燭)
photo painting・heaped (candle)
油彩、キャンバス
oil on canvas
41.0x27.3cm (P6)
2013
photo painting・engraving (candle)
油彩、板
oil on board
41.0x27.3cm (P6)
2013
photo painting・heaped (candle)
油彩、キャンバス
oil on canvas
60.7x45.5cm (P12)
2014
photo painting・engraving (candle)
油彩、板
oil on board
60.7x45.5cm (P12)
2014